牧場ノート第4話

春の北海道・雪をまとった山脈と広い草原、牛の群れが広がる牧場風景のイラスト 牧場ノート

みなさん、こんにちは! すっかり春の景色になってきましたね。

……というか、暑い!暑すぎる! ここ数日は気温が20℃を超える日もあって、マイナス気温が当たり前だった北海道民には、まだちょっと早すぎる気温です。からだがまだ順応してないよーー! 冬のあいだあんなに「早く暖かくなってほしい」と思っていたのに、いざなってみると「ちょっと待って」ってなるの、毎年のことなんですよね(笑)。


春、きてます。

皆さんが春を感じるのは、どんな瞬間でしょうか?

一番わかりやすいのは、やっぱり桜でしょうか。

わたしも桜が大大大好きなのですが、残念ながら私の住んでいる地域では、まだ桜は咲いていません。 市街地のほうでは、ちらほら芽が出てきているかな?というくらいです。こちらで咲くのは4月の後半か5月に入ってからになるかもしれません…

早くお花見がした〜い!

ちなみにですが私は、最近ふっと周りの景色を見たときに、春の訪れを強く感じるときがあります。 空は澄んだ蒼さで広がり、地面には新緑の若草色が一面に広がっている。 そして、遠くに見える山々にはまだ雪が残り、青と青の境界線を白く縁取っています。 そんな景色がどこまでも続いていて、とても美しく、いつも圧倒されてしまいます。

東京や都市部だと、こういう「大きい景色」ってなかなかないですよね。 北海道に来た人が「空が広い」と言うのをよく聞きますが、ここに住んでいるわたしも、あらためて見るたびにそう思います。 日常の中にこういう景色があることは、贅沢なことなのかもしれませんね。


放牧準備、はじまりました

春になり、雪どけが進み(…というか、もうすっかりなくなりましたが)、そろそろ放牧地の準備をする季節になってきました。

うちの牧場では、冬のあいだは一面雪に覆われてしまうので、一度放牧地の電牧線をすべて外してしまいます。 そのため、春になるとまた一から準備をしなければなりません。

電牧線を張って、水槽を置いて、枯れ木をよけて……。 一つひとつは地味ですが、じわ〜っと大変な作業です(笑)。 一日中、放牧地をあっちへこっちへ歩き回っています。

ちなみに電牧線というのは、牛が柵の外に出ないようにするための電気柵のことです。 微弱な電気が流れていて、触れると「ビリッ」とくる仕組み。 牛もそれを覚えているので、近づかなくなるんですよね。 ……たまにうっかり自分が触れてしまうこともあるのですが、それはまた別の話です(笑)。

そろそろ牧草も伸びてきて、牛たちにとっても「食べごろ」になってきました。 フリーストールの中にいる牛たちを外に出すと、最初はちょっと戸惑いながらも、だんだん青草に近づいていって……あの瞬間、毎年なんだかほっとします。 早く準備を終わらせて、牛たちを放牧地へ出してあげたいところです。

春の放牧地で電牧線を張る作業員と、背後で草を食べるホルスタイン牛たちのイラスト

おわりに

春は景色もきれいで、気分も明るくなる反面、牧場は一気に忙しくなる季節。 そんな慌ただしい毎日の中でも、ふと顔を上げて、春の景色を楽しむ心の余裕は忘れずにいたいなぁと思います。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。

ではまた!

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